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2005年10月28日 (金)

ワイン パーティーの出来事

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taisinokomono

MOKI・ヴィラージュ・ヌーヴォーの解禁日11月の第3木曜日に、ブライアン・マッケンジー親善大使が主催するパーティーが、村長の屋敷で開かれました。
落日の大英帝国首相のような風貌からは及びもつかないワイン通の大使は、MOKI村の西にあるボジョレーの丘陵地帯のそれと酷似した葡萄畑とシャトーの存在を知るやいなや、持ち主のサン・フラワーを説き伏せて、マセラシオン・カルボニック法と呼ばれる急速にブドウを発酵させる技術を用いた新酒を醸造させてしまったのです。
本場では全体の生産量の1%にすぎないというシャルドネ種のヌーヴォーに狂喜乱舞するマッケンジー大使の横で、今夜もまた孔雀のように着飾ったセーラ夫人が、冷たい目で夫を眺めているのでした。
親善大使の妻としてこの村に溶け込むべく辺ぴな場所にある雑貨店の店番まで買って出たセーラですが、ワインにしか興味の無い夫への面当てなのか、買い物依存症とささやかれるほど大量の服飾品を買い漁る毎日を過ごしているのです。
突然、大使がセーラに話しかけました。
「君の香水のおかげで、この果実味あふれる爽やかな辛口ワインが台無しじゃないか」
さて皆様、この後の修羅場は想像にお任せするといたしましょう・・・。

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