クリスマスの亡霊
ケーリー・イーストウッド村長は、クリスマスイブに娘のブルックから素晴らしいニュースを聞かされました。
それは、待望の赤ちゃんを授かったので、男の子ならケーリー、女の子なら亡き母ヴィヴィアンの名前を付けたいという話だったのです。
村長は引き止めるブルックをさえぎり、降りしきる雪の中、妻の墓に寄って報告を済ませると、幸福な気分で屋敷に向かいました。
娘が結婚してからというもの、誰もいない自宅に帰るのが憂鬱でたまらなかったのが嘘のようだと思いながら、あやかしの森の手前を右に曲がると、遠くに見える我が家の窓に灯りがともっているのが目に入ったのです。
「メイドが消し忘れたのだろうか?」
そう自分に言い聞かせながらもなぜか予感めいたものを感じた村長が、走って家まで戻りそっと居間の扉を開けてみると、そこには懐かしい妻のヴィヴィアンがソファでくつろいでいるではありませんか。
「ヴィー、戻ってきてくれたんだね!」
「ええ、あなた。今夜は二人でお祝いをしたくて」
翌朝ソファで目覚めた村長は、昨夜の出来事を自分だけの秘密にしておこうと決心しました。
「きっと女の子が生まれるに違いない!」
急いで身支度を整え、娘夫妻の家へクリスマスディナーに出かけて行く村長の胸ポケットには、ヴィヴィアンが忘れていったレースのハンカチがあしらわれているのでした。
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コメント
おーーー♪やっぱりいいですね。クリスマスの雰囲気!!
今回のどれもかわいいです。
白いクリスマスケーキはめっちゃいいです。
momoukiさん、手作りの贈り物とかしちゃうんだろうな~(*^_^*)
投稿: yun | 2005年12月 9日 (金) 18時32分
yunさま
それが・・・そうでもないんです(^^ゞ
投稿: momouki | 2005年12月 9日 (金) 19時16分
私はこの間、久しぶりにボタン付けをしましたよ。(^ ^ゞ
スカートがきつくて、位置を変えてみましたの…
やせたら位置を戻してやるっ。(` ´)
投稿: yun | 2005年12月10日 (土) 11時17分
戻してもブカブカで、新しいスカートを買う日がきっと来る(^^)v
投稿: momouki | 2005年12月10日 (土) 13時05分