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2006年1月12日 (木)

ドリューとピーター

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大学からの帰り道、ドリュー・ナーシサスはピーター・ホビットに呼び止められ、木箱入りのニンジンを渡されました。
彼の家庭菜園で採れる素晴らしいニンジンは、収穫量も少なくサン・フラワーの店でも購入出来ない珍しい品種です。
ピーターがピンキー・ホールズに求婚していると知っていたドリューは、初めのうちこそ遠慮したものの寂しげな彼の様子を見て、快く受け取ることにしました。
それまでほとんど口もきいたことがなかった二人が、このことがきっかけで急速に親しくなっていくのでした。

「神の愛を拒絶した報復として、ナーシサス家に生まれる美形の者は、初めて目にした相手に恋をするという呪いをかけられている話は知っているでしょう?
私は不美人だから大丈夫だけど、美しく生まれた弟のデイルは呪いの対象になるので、赤ちゃんの時からお守りの鏡を持たされているのよ。」
「君は不美人なんかじゃないよ」
「それは、あなたの主観。ひがんでいるわけじゃなくて、一般的には私は不美人の部類なのよ。
そんなことより、なんだかおかしくない?
神様ともあろうものが失恋したぐらいでそんなばかばかしい呪いをかけるなんて、信じるほうが神への冒涜だと思うわ。
最近弟がドン・クリスチャンセンに恋しちゃったんで、パパもママも祟りだとか言って大騒ぎしているけど、恋なんて麻疹みたいなもんだから放っておけばいいのに。
我が家は時々やたら惚れっぽい性質の者が生まれる家系なので、それを隠すためにあんな馬鹿げた伝説を捏造したんじゃないかしらね。」
「君はかなりのリアリストなんだね。では、ナルシストの鏡をサンドラの先祖に作らせたのはなぜだと思う?」
「そうね。弟があの鏡を四六時中のぞいている間は、完璧に自分自身に恋してたわ。要するに、親の意にそぐわない相手に恋をさせないためのお守りだったのよ!」
「では、君なら親の反対する相手に恋しても許されるの?」
「私は恋多きタイプじゃないもの」
「それでは答えになっていないよ」

この二人が恋人岬に行く日も近いと思われます。

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コメント

1円に6本も乗ってしまうにんじん~。
画像で見ると大きく見えるけど
葉っぱの部分とか、私だったら 諦めちゃいそうです(笑)

恋人岬、先を越されましたっっっ

投稿: yun | 2006年1月13日 (金) 12時33分

次はyunさまですっ(^^)v

投稿: momouki | 2006年1月13日 (金) 13時42分

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